カラッポメモ

TCGについて書きます

The 商社 攻略

性質上1回しかプレイしてないので、浅めの攻略です。ネタバレ配慮で、見出しには攻略情報入れないようにしています

 

 

はじめに

The 商社とは?

ビジネス研修用のボードゲームです。ここでは詳細なルールは解説せず、公式サイトを貼るまでに留めます

ゲームのキーポイントは以下
・1チーム複数名からなるチーム戦
・ビジネスカード、資源カード、キャッシュカードを組み合わせてビジネスを成立させると、固定資産と新たなカードを得られる
・ゲーム終了時にキャッシュと固定資産の合計が最も高いチームの勝利
・全てのカードはトレード可能
・何らかの約束を結んだら、それは必ず守らねばならない

対象読者

◆対象読者
・The 商社プレイ後で、他に攻略方法があったか興味のある人
・The 商社を所持していて、独自にルールを変更して、ゲームバランスを調整したい人

◆対象としない読者
・The 商社のルールを知らない人
・The 商社をプレイする予定があり、未プレイの人

未プレイの人を対象としていないのは「ネタバレが危険だから」ではないです。The 商社はネタバレありでも、改善点がどんどん見つかる、味のするゲームです。

この記事で未プレイの人を対象外とする理由は、事前得たネタバレ情報をどう取り扱うべきかについて、触れないからです。研修用ボードゲームなので、「参加者各々が持ち帰るモノの質」が重要で、勝ち負けは二の次三の次です。勝ちに貪欲になってしまい、場を疎かにしてしまう人は、この記事を読まずにプレイする方が良いです。見出しでは攻略情報に触れないよう配慮しているので、ここで閉じればセーフです

 

攻略の基礎

便利な交渉手段

The 商社では、ビジネスを成立させると、成立に使ったカード以上に、成立報酬として新たなカードを取得できます。よって、ビジネスを早く沢山成立させるほど勝ちに近きます。

成立のためのカードは、自チームで全て揃えばそれがベストで、そうでないときは他チームと相互に必要なカードを交換すれば良いように思えます。しかし、このゲームではカードの種類が多く、「自分の欲しいカードはあるけど、相手が欲しいカードは提供できない」(もしくはその逆)という状況がほとんどです。必要ないカードを多く出して交換しようにも、各カードの価値を見積もるのは難しく、交渉は難航します。

そこで便利な交渉手段が、共同出資です。

ここでの共同出資は「ビジネス成立に必要なカードを自チームと相手チームで出資することを持ち掛け、ビジネス成立後に取得した資源の分配を交渉し約束する」ことを指します。共同出資の強力な点は、カード価値の見積もりをスキップして、明らかにどちらも得をすることを提示できる点にあります。とりあえず成立させようという方向で交渉できますし、どちらがどれだけ得をするかも明確なので、お互いに不信感少なく交渉できます。

共同出資で、資源カードやビジネスカードを出す場合は、新規で取得できる同じ種類のカードをもらう約束をすると良いです。出した資源に対するリターンとして分かりやすいし、カードが枯渇して足元を見られるリスクを減らせます。

所持カードの需要が高いときの交渉

基本的にはガンガン共同出資を進めればいいのですが、所持カードが2社以上から需要のあるときは吊り上げを行いましょう。「〇〇万なら即決できる」と高めの条件を提示してみたり、各社のメンバーを集めてオークションさせたりするのが、スムーズかなと思います。

インストできる状態だとベター

共同出資や吊り上げを効率的に行うには、チームメンバーが各々の判断で動けることが重要です。もしルールが不安そうなチームメンバーがいたら、インストしてあげられるとベターです。

 

汎用テクニック

所持カードを公開する?非公開にする?

The 商社では、所持カードを他チームに見えるよう公開するのも、非公開するのも、プレイヤーの自由です。

◆公開した方が良い......資源カード、成立前のビジネスカード

ビジネスを効率的に成立させた方が強いので、自チームの資源カード、未成立のビジネスカードは公開した方が強いです。相手から交渉してもらえるメリットが大きいです。

公開のデメリットとして、需要が高いとバレると吊り上げられる可能性がありますが、自チームが公開しなかった場合、先に公開していたチームにスムーズに取引されるだけなので、自チームが一方的に機会損失する結果になります。例外的なテクい技として、ビジネスカードが枯渇した最終盤面、ビジネスカードを非公開にしておくと、使い道がなく見える資源を安く買い叩ける展開がありますが、まあバレそうだしやらなくていいと思います。

◆どちらでもよい......キャッシュカード

キャッシュカードは全員が初手で十分に持っているため、公開にしても非公開にしてもビジネスの成立にほとんど影響しません。

公開してもしなくても誤差なのですが、非公開にしておいて、万が一少なくなったときも、常に足りている振る舞い(=足元を見られない)をした方が若干良いかもしれません。一方でもし資金が枯渇しているチームがあれば、資金を見せておくことで、相手から交渉を提案してくる機会が増えるかもしれません。

◆公開しない方が良い......成立したビジネスカード

成立したビジネスカードを公開してしまうと、総合商社の達成が近いことがバレてしまいます。達成ボーナスの固定資産2倍は非常に大きいため、かなり足元をみた交渉をされる恐れがあります(例えば、固定資産の1/3を渡すことになっても、総合商社になれば得をすることは明らかです)。

 

チームメンバーの役割分担

◆ホームに留まるメンバーは最低2人

1人は交渉に来た人を相手に対応します。残りは交渉役のバッファの他、他チームのカード状況を見たり、外交メンバーから聞いたりして、需要の高いカードを把握し、価値を吊り上げられる場面を探ります。

◆残りは外交メンバー

残ったメンバーは他チームへ交渉に行きます。基本的にはカードを持ち歩かず、自分チームのカードを把握した状態で、他チームへ交渉に向かい、共同出資でのビジネスを成立を約束します。ここで約束するときは必ず、「ホームで状況が変化していなければ」と頭に付けましょう。ホームにカードを取りに戻った際に、既にカードがなかったり、吊り上げの最中だったりした場合は状況が変化しているので、約束を破棄できます。

 

 

キャラランク

特徴キャラランク

ゲーム開始時に与えられる特徴のキャラランクです。特徴は初期配布カードにのみ影響します。

◆ランクS

・業界TOP
多くの資源、ビジネスカード、資金を得た状態で始められる特徴。取引が活性化しづらい序盤に動きやすいのが強力。研修の性質上、参加者のほとんどは非ボードゲーマであるため、「他社と協力して業界TOPに対しては取引を絞る」など、トップを咎める動きされることは、まずありません

◆ランクB

・オイルマネー、政商、目利き、死の商人
特定分野の資源2枚とビジネスカード1枚を追加で得た状態で始められる特徴。業界TOPと比較すると量が少ない。死の商人のみ、全員の初手に必ず配布される資源<ミサイル>を活用してビジネスを成立させやすいようですが(?)、私はよく知らないので誤差として、ここでまとめてしまっています。

・先行投資
ビジネスカードを追加で得た状態で始められる特徴。
序盤はビジネスカードより資源が枯渇しがちで、滑り出しが難しいです。終盤はビジネスカードは価値が資源より明らかに高くなるので、その段階までビジネスカード枚数の優位を保ちつつ、「ビジネスカードの価値が序盤より高まっている」と相手に認知させられると良いです。ゲーム初回は立ち回りが難しい特徴ですが、仮にゲームをプレイするのが2回目以降であれば、ランクA以上のスペックはあると思います。

 

上記のキャラランクは単体で見たときで、ここで加味していない要素に合併があります。ここで合併が意味するのは、「2社間で任意の期間まで全ての資産と利益を共有する約束」です。合併が成立して、自社内のカードで完結したビジネスが成立しやすくなれば、その圧倒的スピードで、Sランクの業界TOPより強力に立ち回れるのは間違いないです。

合併は交渉が難航することが想定されますが、一つだけ交渉が簡単な提案があります。それは、ゲーム開始直後でまだ取引が成立する前に、特徴がほぼ同じBランクの2社間で「ゲーム終了時まで合併し、合併終了時に、全てのカードを平等な条件で分配する」という提案です(カード資産を半分に割り切れればベストですが、そうできないケースを加味して平等な条件で分配としていて、例えばじゃんけんで勝った方がカード総取りでも、平等な条件ではあるでしょう)。合併まで考えたとき、特徴がほぼ同じランクBの4社はランク以上の強さがあるかもしれません。

 

交渉相手キャラランク

The 商社は交渉相手を選べるゲームです。同じ相手チームと交渉するにしても、話のわかる相手と取引した方が良いです。私自身は交渉ごとが苦手なのですが(テクニックは煩わしいので魂の会話をしたい)、交渉ごとが得意な人の場合、もっと違う視点のキャラランクになるかもしれません。

◆ランクS

・相手から交渉を提案してくれて、平等以上の分配になる相手

ビジネス成立が高速かつ、交渉コストも低い神です。死後天国には行けなくなりますが、少しだけ色付けてくれたら即決するという提案も通りやすいです

・計算を相手に一任しているプレイヤー

共同出資の配分で騙せます。が、そうすると死後地獄に行くことが確定する上、ゲーム終了後の人間関係に悪影響を及ぼす可能性があります。

◆ランクA

・相手から交渉を提案してくれて、少し平等以下の分配になる相手

ビジネス成立が高速で有難いです。100万ぐらいなら交渉コスト分と思って損しても十分です

・自分から交渉を提案したとき、平等以上の分配になる相手

交渉コストを換算してくれる相手だとより良いですが、平等な取引を即決してくれるだけでも十分に有難いです

◆ランクB

・自分から交渉を提案したとき、少し平等以下の取引になる相手

足元を見られていますが、成立するだけ良いです。ゲーム後の人間関係まで考えると、融通効かせる方がアドかもしれないです

・自分から交渉を提案したとき、チーム内の同意なしに合意してくれない相手

時間が掛かるので、判断能力のある相手と直接交渉した方が早いです

◆ランクC

・ぶっとんだ値切り方をしてくる相手

例えば、「欲しい資源100万でくれ」と、とりあえず言ってくる相手です。メルカリにいる人。交渉コストが高く、ケチなので利益も少ないです。相手は自身の交渉コストも低く見積もっているので、他に交渉相手がいたらそちらを優先し、こちらは待たせておきましょう

・色を付けた取引を提案しても、煮え切らない態度を続ける相手

明確に釣り上げ可能な場況でないのに、これをしてくる相手は、判断力が低いか、交渉で足元をみることに囚われています。交渉コストが高く、利益も少ないです。ゲームの進行につれて、ビジネスの成立を加速させることが肝だという共通認識が広まり、このタイプの相手は減ります。

 

 

tips

ビジネスカードと資源カード、どちらの価値が高い?

序盤は資源カードの方が価値が高く、後半はビジネスカードの方が価値が高いです。初手カードが配られたときは、ビジネス:資源=3:4-5程度の割合ですが、成立に必要な割合はビジネス:資源=1:1-4で、資源カードの方が需要が高いです。一方、後半になるにつれ、ビジネス達成時の報酬で、資源カードの割合が増えてくることに加え、ビジネスカードプールには枯渇の概念があるので、ビジネスカードの価値の方が高くなります。

またビジネスカード内でも、ビジネス規模によって価値が異なります。序盤は達成しやすい小規模ビジネスや中規模ビジネスの使い勝手が良いですが、後半は資源が豊富になることから、より報酬の多い大規模ビジネスの価値が非常に高くなります。

ただし、カードの価値が前半と後半で変わることに、相手が気付くとは限らない点に注意しましょう。ここの認識のズレで、後半なのにビジネスカードを安く取得して得できることもあれば、自分のビジネスカードを安く見積もられてしまい交渉にならない恐れもあります。

キャッシュと固定資産、どちらの価値が高い?

これはそこまで気にしなくて良いですが、キャッシュが枯れない限り、総合商社を目指せる分、固定資産の方が価値が高いです。共同出資する立ち回りを取れば、キャッシュは枯渇しにくいと思います。枯渇しそうになっても、「キャッシュの減る小規模ビジネスの成立を遅らせる」「取りに行くのに時間が掛かるからと、一時的にキャッシュを相手に出してもらい、こちらが枯渇しそうなことを悟らせない」などの、動きで誤魔化せるかと思います。

 

最終盤の立ち回り

このゲームの最終得点は、キャッシュカードと固定資産の合計のみで決まるため、最終盤では、資源やビジネスカードを、キャッシュで買い叩くことが現実的になります。特に共同出資してもビジネスが成立するか怪しい残り1-2分の状況であれば、資源1枚100万で買い叩くことも可能かもしれません。

 

最後に

色々書きましたが、1回しかプレイしてなくて、カードプールも覚えてないので、攻略の精度はかなり低いと思います。大枠はともかく、詰めは書いてて浅すぎる。他にもコツあればコメント書いてくれると助かります。

あと研修実施する側は、万が一合併できてしまったチームがあれば、強制解体してもいいかと思います。結構ゲーム壊れそうなので