最近、後学のためと言い訳をつけて、いくつかTCGのゲームを遊んだのですが、その中で特に面白かったものを紹介します。
作品情報
タイトル:COSMOSカードゲーム
ジャンル:カードゲームアドベンチャー
第4回WOLF RPGエディターコンテスト 総合3位 受賞作
作者ホームページはこちら(DLもここからできます)
yurigamefactory.kakurezato.com
概要
学園を舞台に、様々な相手とカードで対戦して全国大会優勝を目指すゲームです。対戦に勝つと賞金がもらえ、パックを購入してデッキを強化していくことができます。
レビュー
ゲームシステム
面白い上に独自のシステムです。以下簡単にルールを説明しますが、チュートリアルが充実しているため、容易にプレイを進められます。
モンスターを倒すと相手のCSを削れ、CSを0にしたら勝ちです。レベルの高いモンスター"で"倒すほどCSを多く削れます。もちろん、高レベルのモンスターを出すには条件があり、そのレベルに応じたターン数、場に存在したモンスターからトランス(重ねて進化)する必要があります。
モンスターは円状に配置し、先頭のモンスターで戦闘を行います。円は毎ターン回転して、戦うモンスターは次々と入れ替わるので、先のターンを予想することが重要です。
モンスターの他にも、手札から出すと即座に効果を発動するエフェクト、場に置くと複数回効果を適応できるフォローなどの種類のカードがあります。
独自のシステムですが、例えるならポケモンカードに近いです。操作性も相まって、ポケモンカードGBを思い出しました。
操作性
非常に良いです。キーボードのみで完結しており、直感と反する操作や遅延はありません。慣れるほど早くカタカタ入力したいゲームなので有難いです。
ゲームバランス
色々なコンセプトでデッキを組みながらストーリーを進めていけるので、良いバランスだと感じました。CPUもあまり弱い印象はなく、楽しく遊べました。
ただ、"とある最強デッキ"が中盤から組めてしまう点だけ気になりました。どう工夫してもそれ以上強いデッキは組めないです。それではつまらないからと、弱いと判っていてもあえて他のデッキで戦い、それで負けてしまうとストレスです。勝てないときの救済措置として存在するのかもしれませんが、それなら敵を弱くするモードで充分かと思いました。
そのデッキ自体は面白いので、最終盤やクリア後に登場して欲しかったです。
ストーリー
テンポがよく、各章もコンパクトになっていてプレイしやすかったです。TCGのゲームを進めていると、とにかく対戦したいのでストーリーで拘束されるとうんざりすることもあるのですが、このゲームでそれはありませんでした。内容もTCGを題材としたアニメや漫画にありがちな感じで好みでした。
イラスト
参考に、良く使うカードの画像を貼ります。
個人的にはヘタウマな印象で、DTCGのイラストとして好みです。DTCGでは性質上、カードイラストが小さく表示されがちなので、それでもキャラがわかるよう、キャラが大きく書かれている絵だと愛着が湧きやすいです。 DTCGの中には、絵自体は綺麗なのに変に凝った構図だったり、背景の主張が激しかったりで、小さく表示されたときに何かわからないものもあり勿体なく感じます。
ごく一部のカードだけですが、小さく表示されているときに判別が付きにくいのだけ残念でした。(ジェリーと深海の妖精など)
余談
もしも対人戦に対応するなら...?
ゲームのルールが良くできているので、対人でプレイしても面白そうです。むしろシステム面だけ見れば、対CPUより対人向きかもしれません。
また、デジタルTCGですが、デジタルならではのランダム性を持ったカードはほぼ実装されていないので、印刷すればアナログで対人戦ができます。
誰得ですが面白そうなので、次の記事では対人戦を想定したときの汎用カードやデッキの紹介をしていきます。